桔梗門 弁護士 宮岡孝之
江戸城は、関東管領上杉定正の重臣太田道灌が1457年(康正3年)に築きます。
本丸、二の丸、三の丸の三郭からなっていたといわれています。
徳川家康が江戸城に入城した1590年(天正18年)ころの江戸城は、荒れ果てており、石垣はなく芝土手で建物も板葺きだったようです。
桔梗門は、三の丸の入り口で旗本や商人達が通行した通用口的役割を持っていました。
名前の由来については、徳川家康入府の際、太田道灌の名残を残す桔梗門の瓦があったからともいわれています。
太田道灌の家紋は、丸に桔梗ですから道灌が建てた門が、家康入府の時に残っていたのでしょうか。
なお、現在の桔梗門は1614年(慶長19年)に建てられたもので、「慶長江戸図」にも描かれています。
弁護士 宮岡 孝之